INTERVIEWS
- PROCESS ENGINEER
プロセスエンジニア
2021年入社

入社までの経歴を教えてください
大学時代は有機合成を学び、太陽光を集めるための物質を研究していました。卒業後、大手電子部品メーカーに入社し、半導体部品のエッチングプロセスを担当。装置メーカーや大学とも連携しながらエッチングプロセスの新機構の開発や設備導入などに従事し、歩留まり改善に貢献していました。目に見えないミクロの世界を探求する面白みを感じていた一方、前職はチャレンジがしづらい風土があり悶々ともしていました。また、入社当時から「いつか海外で仕事をしたい」という想いをもっていたものの、前職では海外案件は限定的で、積極的に関わる機会も限られていたため、次第に転職を考えるようになりました。
東京エレクトロン九州へ転職を決めた理由
転職で重視したのは海外との関わりでした。東京エレクトロングループは半導体製造装置業界において世界シェアトップクラス、海外売上比率も高く、なおかつ半導体製造で多くの工程を網羅しているため、海外に関わるチャンスが多いと考えました。また、チャレンジを大事にする風土も魅力でした。馴染みがあったエッチング装置の開発をしている東京エレクトロン宮城も考えましたが、ウェットプロセスの難しさを当時痛感していたので、この分野に挑戦したいと洗浄装置を開発している東京エレクトロン九州への転職を決意しました。

現在の仕事について
洗浄装置は、半導体製造プロセス工程の間で必ず必要とされる基幹行程の一つです。一度に複数のウェーハを処理する「バッチ式」と、一枚ずつ処理することで精度を高められる「枚葉式」があります。面接でも洗浄装置の開発をしたいと思いを伝えました。希望がかない、現在は新型洗浄装置の開発に携わっています。新機能の評価や、お客さまの要望を踏まえたプロセス性能のさらなる向上に向けた評価をおこなっています。装置の開発にはメカやソフト部門をはじめ、多くの部署が関わっており、日々のやりとりを通じて新たな知識を得られることが非常に楽しく、「こんなこともできるんだ」と発見の連続です。
印象に残っているエピソード
米国のお客さまの工場で装置の評価に携わった案件が、海外で仕事をしたいという念願がかなった感動とともに、大変さと悔しさも味わった印象深い経験でした。装置は自社内でのデモ評価(レシピ・プロセス条件の評価、デモ機でのスペック評価)を経て、お客さま先でも同様に評価をします。お客さま先で評価を実施したところ、自社内では起こらなかった異常動作が発生、想定外なうえ、専門用語を交えた英語でのやりとりに苦戦しました。現地の社員とともに解析し、日本側とも連携をしながらトラブルの原因を追及しましたが、お客さまからのPOR*を得るには至らず、悔しい思いをしました。しかし、これをきっかけに現地社員との関係性を深めることができ、あの時の悔しさがいまのモチベーションにも繋がっています。 *POR(Process of Record):顧客の半導体製造プロセスにおける装置採用の認定。

入社して分かった東京エレクトロン九州のすごいところ
入社して特に感じたのは、東京エレクトロン九州が世界中に必要とされている企業であることです。日本だけでなく、米国をはじめ、ヨーロッパ、アジアなど世界中のさまざまな国で当社の半導体製造装置が採用されており、プロセスエンジニアとして現地に出向く機会もあります。また、社内で交わされる、いくつもの分野のエキスパートによる活発な議論も魅力の一つです。当社の製品は一人で完成するものではなく、ほかの分野の知見と技術を組み合わせることで成り立っています。だからこそ、意見を交わし、アドバイスをもらい、ときには未知の技術知識に驚きながら学びを深め、それらを業務に落とし込んでいくことに面白さを感じています。
東京エレクトロン九州でかなえたい夢や目標
まずは、担当している洗浄装置を一日でも早く安定稼動させることが目標です。お客さまの要求水準は極めて高いですが、その期待をさらに上回る装置を完成させたいと思います。プロセスエンジニアは海外出張だけでなく、海外駐在の可能性もあるので、機会があればチャレンジしたいです。洗浄装置だけでなく、東京エレクトロン九州で開発しているほかの装置にも関わりたいと考えています。プロセスエンジニアとして個々の分野への理解も深めるだけでなく、領域横断的に知識を身につけ、長期的なキャリアとしては、幅広い装置を知り尽くしたジェネラリストとなることが私の理想です。
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- 転職者の皆さんへ
転職活動をはじめるだけでも勇気のいることであり、私もたくさん悩んで、考えて、決断しました。入社した後も不安や悩みはつきものですが、当社には転職者も多く、同じ目線で話せる仲間がたくさんいるので気兼ねなく相談できます。トラブル対応や急ぎ評価が必要なときなど、多忙になることもありますが、フレックスや有休休暇などを活用し、自分のペースで仕事もしやすいです。勇気を出してチャレンジしてみる価値がある会社ですが、最終的に決めるのは自分自身であり、転職を機に自分としっかり向き合い、最良の道を選んでもらいたいと思います。
オフの日の過ごし方
旅行が好きなので、熊本県内や九州各地をドライブしながら、美味しいものや楽しそうなスポットを巡っています。キャンプや登山、スノーボードなどのアウトドアアクティビティも好きで、日頃から歩き回れる公園を探すこともオフの日の過ごし方の一つです。長期休暇を取って、車中泊しながら新潟まで遊びに行ったり、実家のある関東まで帰省したり、旅行も兼ねてドライブを楽しんでいます。

お気に入りの熊本
天草市の鮮魚店で初めて食べたカワハギの刺身には、本当に感動しました。地元の方にすすめられて食べたその味は格別で、それ以来行きつけのお店になりました。そのほかにも、人吉の鰻や阿蘇のそばなど、お気に入りのスポットがどんどん増えてきており、新しい旅の目的地はどこにしようかと最近悩んでいます(笑)。まだ見ぬ隠れスポットを見つけるべく頑張っています。
